若気の至りで無駄にした年月は帰って来ない。
私は20歳の時に自分の店を持ちたいという小さい頃からの夢を叶えるべく、自己資金も無い状態で小さいながらファーストフードの店をもちました。
結果から言うと4年で店を畳みました。
店を始めた頃は ただがむしゃらに働いて売り上げも調子良くて仕入れ金、家賃を差し引いても僕に入ってくるお金は同年代の友人達と比べても5倍以上の金額でした。
アルバイトも二人使って順風満帆だったと思います。
2年目を間近に控えた頃に夜の遊びを覚えて湯水のようにお金を使ったのを覚えています。
夜に遊ぶもんだから普通に開店時間も守れなくなり徐々に客が離れていきました。
一気に離れてくれたらアクションも起こせたんですが徐々に離れていった為、仕入れ代金等、詳細な金額はキャッシングするようになりました。
特にあの当時の銀行系のカード会社は僕みたいな自営業者には審査も甘く簡単に融資を受けられました。
悪銭身に付かずと言うように二十歳前後で結構な融資を受けると借りている感覚が麻痺して自分のお金のように考えてしまいます。
銀行系カード会社から400万の融資を受けて返済も滞るようになりクレジット会社から借りて返す自転車操業になりました。
店もすぐ辞めれば良かったんですが世間体を気にしてズルズルと借金だけで延命処置をして店を畳むまで2年かかりました。
その時に残った借金は利息も合わせて700万でした。
当然、返せる訳もなく裁判所に駆け込み調停を申請したのを覚えてます。
借金も返しながら結婚もして子供も二人産まれて完済したのは32歳の時でした。
それから10年が経ち今度は家のローンを組みました。
いくら10年という月日がたとうが日本という国は僕みたいなリストに弾かれた人間でも住宅ローンを組める甘い組織なんだと痛感しました。